mardi 13 juillet 2010

孫子 地形篇


 「故に戦道必ず勝たば、主、戦う無かれと曰うも、必ず戦いて可なり。戦道勝たざれば、主、
  必ず戦えと曰うも、戦うこと無くして可なり。故に進んで名を求めず、退きて罪を避けず、
  唯人を是れ保ちて、利、主に合う。国の宝なり。」

『それ故、必ず勝ちに至ると言う見通しが立てば、君主が戦うなと言っても必ず戦うのが
 よい。必ず敗北に至るという見通しが立てば、君主が必ず戦えといても戦わない方が
 よい。その結果、将帥は功績をあげても名誉を求めず、退いてもその罪を避けようと
 しない。将軍はただ其の生命を大切に保ち、結果において君主の利と合致するように
 する、こういう将は国の宝である。』

 山本七平 「孫子」の読み方

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