田中宇は近頃 NYTimes を痛烈に批判しているが、今日の editorial にも疑問を感じる。
http://www.nytimes.com/2009/06/08/opinion/08mon1.html
以下の箇所は目を疑う
Last week, The Times reported on the initial conclusions of a Pentagon investigation, citing significant errors by military personnel that contributed to the high civilian death toll. These included ignoring a rule against bombing high-density residential areas in the absence of imminent threat and failing to reconfirm a target after a bombing delay.
Such mistakes are costly, not just in civilian lives but in broader support for the presence of American troops and the military campaign against the Taliban.
表面ではアフガンの人々に同情するかの様な内容。しかし文体から滲み出るのはあくまで、富んだ国から見た遠い異国の他人事である。
これが本当のアメリカのタチの悪さである。一人一人の犠牲者、生活の痛みに対する生きた実感はない。 "civilian lives" という collective な単語で、この感情は既に昇華されてしまっている。
本当に政治的な視点から、或いは単純で独善的な視点から、アフガン人はあくまで異国人である、アメリカ人ではない、アメリカの国益の為にアフガニスタンでのアメリカ軍をもっと統制するべきである、というのならまだ良い。残念ながらあたかもアフガニスタン人の側に立つような皮相的な感情に酔いながら、実は自分の中に巣食う優越感、虐げられた人々への蔑視に気づかない。
皮相な親切、自己の短絡的な emotion を満足させるためだけの同情程相手にとって迷惑なものは無い。世界中の国々、人々の間のギャップはまだまだ計り知れない程深い。アメリカは若すぎる。本当にアメリカが痛めつけられアメリカ人が傷付くまでアメリカという国が良くなる事はない。
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